時効

時効について

消滅時効の意義と適応範囲について


消滅時効とは、権利を行使していない事実状態が一定期間経過すると、行使しない者がその権利を失う制度です。消滅時効が存在している意義としては、永続した事実状態を尊重するため、立証が困難な状況を救済するためといった点を挙げることができます。それに加えて、権利の上に眠る者を保護しないという民法の傾向も挙げることができます。これは、たとえ正統な権利者であったとしても、ある一定の期間その権利の行使・維持に必要な措置をとらなかった者を保護する必要はないという考え方です。消滅時効について定めた民法166条においても、その考え方は具体化されています。
またいくら長期間権利を行使していなかったとしても、その適応範囲はすべての権利に及ぶわけではありません。その適応範囲は、債権などの財産権には適応されますが、占有権や所有権など適応されない権利もあります。占有権に消滅時効が適応されないのは、そもそもこの権利がある物を誰かが支配しているその事実状態に法的保護を与えるものだからです。つまり占有権の消滅時効を認めてしまえば、永続した事実状態を尊重するため、という消滅時効の存在意義に反してしまうからです。また所有権の場合は、目的物が存在する限り永久に存続する性質があるため、消滅時効が適応されることはりません。pet05_l


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